まずは仮組みをします。
コレは完成時のバランスを見て改修部分を決める為と、接着する時のパーツの合いを確認する為、装甲で隠れてしまう場所は合わせ目を消す必要が無いので、その工作が必要な部分を検討する為です。
必要な道具は下写真左から、ニッパー、アートナイフ、ペーパー(紙ヤスリ)♯500番、ペーパー♯800番です。
ニッパーは百均で売っている物でもOKですし、デザインナイフも文房具の一般的な物でも代用できます。
ペーパーは使いやすい様に、短冊形に切って使います。


では、パーツを切り離し組み立てていきます。
この時、ついでに切り離した部分のペーパー掛けも同時におこなっていきます。
まずニッパーでランナー(パーツをつなげている枠)から切り離すのですが、パーツぎりぎりで切るのではなく1ミリ位残し切り離します。
次にデザインナイフで出っ張りをほんの僅か残して切り、次にペーパーを掛けて跡を消してしまいます。
パーツの根元で切った場合、ニッパーの切れが悪いとパーツ表面がえぐられる恐れがある為少し残して切る必要があるのです。
下写真左のパーツが工作前、右のパーツが工作後です。
この要領で、組み立て図通りに組み立てていきます。

パーツを組み立てるのですが、この時パーツ裏のピン(パーツ同士を繋げる為のピン)を、ダボ穴(ぴんを差し込む穴)に入る分の半分くらいの位置で斜めに切断しておきます。
これは再度バラして接着する為、パーツを外しやすくする処理です。
切りすぎた場合は、テープ等で仮止めして、組み立てていきます。
動力パイプやバーニア等は組み込まなくても、この時点では問題ないと思います。
下写真二枚は、仮組みが終わった物です。
写真には写っていませんが、武器類も同じ様に仮組みします。
組み上がったら、どう仕上げるかを決めておきましょう。

今回はスタイルは変更せず、最低限の工作できれいに仕上げる方向で行きます。
装甲の合わせ目は消します。消すべき場所には、マジック等で印をしておけば消し忘れを防げます。
印は後の塗装時に消してしまいますので、判りやすい印を付けましょう。
特に脚部はフレームだけに出来る為、全体に合わせ目が目立ちます。
今回はフレームは諦め、装甲の合わせ目を消し完成時の美しさを優先します。
仮組みをして気付いたのですが、パーツ同士の合いが悪い物が結構あります。
症状は、パーツの合わせ目に段が付いているのが殆どです。
これに対応する為、パーツ同士を繋いでいるだけのピンは切断してしまいます。
これはピンが有ると位置が固定され、ズレを修正できないからです。
間違っても、他のパーツを固定する為の軸になるピン等を切断しないように注意してください。
下写真二枚は接着前の脛パーツです。
これを例にして、接着工程を説明していきます。



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