後ハメ加工とは、塗装や仕上げをしやすくするよう、塗装後にハメ込めるようにする加工法の事。
これによってマスキングが不要になり、仕上げがしやすくなる。
このキットは、装甲パーツでモノアイユニットを挟む構造になっている為、モノアイカバーをマスキングする必要があります。
まず、カバーをマスキングして組み立てた場合、マスキングが装甲パーツに挟まれている為、剥がしにくいのと剥がす時に周りを傷つけてしまう恐れがあります。
次に、組み立て後にマスキングをした場合、開口部からの細かい作業になる為、結構テクニックがいると思います。
マスキングがあまく塗料がハミ出て失敗した場合、相手がクリアーパーツですので使用した溶剤によっては白く曇ったりする場合もあります。
以上の事から、後ハメ加工を施した方がリスクも少なく、加工作業が簡単でその後の作業がスムーズに進む為に、この方法をとります。
逆に、後ハメ加工が複雑になったりする場合は、マスキングの方が良いでしょう。
また、この作業は自分がやりやすいように、接着前、接着後と変わってきます。
臨機応変に使い分けてください。
頭部パーツは、モノアイユニットと首関節のポリキャップを、装甲パーツで挟む構造になっています。
する事は二つ。
ヘルメットの様に装甲パーツをモノアイユニットにはめる為の加工と、その加工の為に無くなった首関節の新造です。
まずは、装甲パーツの加工から。この作業は接着前にする方が、楽にできると思います。
頭部装甲パーツのモノアイユニットと接続するダボ穴、首のポリキャップと接続ダボ穴、モノアイを動かすレバーが入る穴の下部を削り落とします。
口部のダボ穴は、モノアイユニット側のダボがちょっとキツ目に入るように、下側をカッター等で開口します。
作業はダボと合わせながら、慎重に行ってください。
ここを削り落としてしまったり緩くなってしまうと、頭部装甲がグラ付き安定しなくなりますので注意して下さい。
下の写真は、加工後のものです。
このような形で、ヘルメットの様に被せられる様になれば完了です。
次に、モノアイユニットに、ポリキャップを取り付けます。
この場合、1mm厚位のプラ板が必要になります。
このプラ板を適当な大きさに切り出し、中央にポリキャップの軸が入る穴を開け、ダボ穴の代わりにします。
これを下の写真の様に、ポリキャップを挟んだ状態でモノアイユニット下部の中央に接着します。
ここで気をつける事は、ポリキャップが無理なく動き、首が変に長くならない様な位置と大きさに注意して下さい。
この後、見栄えを考えてプラ板の角を落とし、自然な形に整形して終了です。