接着に必要な物は当然接着剤ですが、接着剤にも何種類かあります。
最近は瞬間接着剤のみで組み立てる人もいますが、強度に不安があるため今回はプラスチック専用接着剤を使用します。
プラスチック専用接着剤にも二種類あり、粘度の高い樹脂混入タイプ、パーツの合わせ目に流し込むタイプの溶剤タイプです。
今回は扱いやすい樹脂混入タイプのビン入り刷毛塗りタイプを使用します。
まず、接着するパーツの各接着面に接着剤をタレない様に多目につけしばらくおきます。
これは接着面を溶かし、十分溶着させるためです。
少し乾いたら、もう一度接着剤を塗りパーツを合わせます。
この時パーツ同士をギュッと押し付けると、下写真のように合わせ目から接着剤がはみ出してきます。
このはみ出しが、隙間を埋めてくれるわけです。
もし接着剤が少なくはみ出してこない場合は、パーツ同士を少し擦り合わせてやればプラスチックの溶けた物がはみ出し埋めてくれます。
この時のためにピンを切り取り、張り合わせの自由度を高めておくわけです。
パーツ同士の合いが悪く隙間が開く場合は、マスキングテープやクリップ、輪ゴム等で押さえると良いでしょう。
この要領でパーツを張り合わせていき、完全に乾燥させます。


数日放置し、完全乾燥させました。
完全乾燥の目安ですが、何時間と言うような表現は出来ません。これは接着剤のコンディション(新品と半分使用した物では、粘度の差が出てきます)によって時間差が大きいからです。
確認方法としては、はみ出た接着剤をカッターの先等でつついてみて、硬くなっていれば大丈夫でしょう。
次にペーパー掛けの方法ですが、その前にカッターではみ出た接着剤をカッターで切り取ります。
パーツのズレ等で段差が大きい場合は、下写真のようにカッターを立てて合わせ目と平行に動かし、カンナ掛けのように削っていきます。この方法は慣れないと削り過ぎたり、周りにキズをつけたりしますので、ランナー等で練習をしてから工作する事をお勧めします。


逆に溝のように凹んでいる場合はパテ埋めする必要があるのですが、合わせ目の溝程度なら瞬間接着剤で埋まります。
最近は刷毛塗りの瞬着がありますので、埋めると言うより薄く塗る感じで十分です。
もちろん百均で売っている、チューブ入りの瞬着でも大丈夫です。ただ、これの場合は厚くなってしまったり、周りにも着けてしまう可能性が大きくなるので注意が必要です。
続いてペーパー掛けの方法ですが、合わせ目に対して直角に掛けます。合わせ目に対して平行に掛けると、溝をえぐってしまい合わせ目が消えない可能性があるからです。
この方法で仕上げたのが下写真のパーツです。



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