合わせ目が消えたら、次はスジ彫りです。
スジ彫りとは、パーツや装甲の合わせ目を表現した細い溝のことです。
キットには成型時から浅い物もありますし、ペーパー掛けによって浅くなった物もあります。
これら浅い物は塗装時に消えてしまいますので、消えないように彫り直してやるわけです。


上写真は、私がスジ彫りに使用している工具です。左からPカッター(プラスチックカッター)、デザインナイフ(30°刃)、デンタルピックです。
Pカッターはプラスチック切断用カッターで、引っ掻くように使います。
デザインナイフは通常とは違い刃を立てて、スジ彫りの走っている方向に刃の広い面を平行に動かし、引っ掻くように使います。
デンタルピックは百均で買った物で、鉛筆と同じ様に持ち手前に引っ掻くように使います

どれも溝の断面はV型になり、深くなれば表面の溝幅が広くなっていきます。
他にもケガキ針など専用の道具も有りますが、基本的に先が尖っていればスジ彫りに使えますので色々探して見れば良いと思います。
ただ、細い溝を彫りたければ、先端も細い物にしなければならない事をお忘れなく。
これらを使いスジ彫りをしていくのですが、彫ると言うよりもゆっくり引っ掻く感じです。
それも一気に行くのではなく、浅く溝をなぞる感じで目標の深さになるまで何度も繰り返し行います。
失敗してはみ出しそうならば、定規をあてるかマスキングテープを溝に沿わせて貼りガイドにします。
後はスジ彫りの表面が毛羽立っているので、軽くペーパーを掛ければ完了です。
失敗した時はパテで埋め、完全硬化したら再度彫り直してやりましょう。


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